鳴り止まない

あれから三年が経つ。生きていた。僕は生きていた。何気なく、メールボックスの過去を辿る。自分のブログの存在を思い出す小さなきっかけだった。遠い。遠い記憶。まるで他人の人生のようだ。その文章を書いたのは他でもない僕なのに。三年、僕は生きていた…

執筆3.

前記事でまとまらない頭を一旦クリアにしたのでもう一記事書こうと思う。このブログは5月末あたりに開設した。最初の記事は会社を辞めた日のこと。ツイッターを通して、思いのほか多くの方が見て下さり社会人としては青二才で稚拙な僕の文章に対し、批判だと…

執筆2.

膠着状態。過去は過去で、自分がもう元には戻れないことを受け入れること。踏み外した階段が何処だったか探さないこと。壊れたパズルをもう直そうとしないこと。退院後、初めてハローワークへ行った。いくつかの求人票を持ち帰った。持ち帰った、ただそれだ…

執筆1.

2018年、真夏の日差しを私の肌は知らない。確か、6月までは気候的には言うほど厳しいものではなかった気がする。気がするというのもその頃の記憶はもはやうろ覚えであり、なにより私自身が曖昧な状態で虚空を揺蕩っていたようなものだったからである。ある日…